高崎グラフィティ

作詞・作曲 澤部渡
編曲 スカート

どこか影を持ちながらも清涼感のあるソングライティングとバンドアンサンブルで職業・性別・年齢を問わず評判を集める不健康ポップバンド。強度のあるポップスを提示しながら、観客を強く惹き付けるエモーショナルなライブが話題を呼んでいる。昨年10月にリリースした最新アルバム『20/20』にてメジャーデビュー。

「この3月をどう越えようか。」彼らが抱えた「今、この時間をどうするべきか。」という気持ちを映画から受け取り、それが「遠い春」の曲となり、やがて詩になりました。詩に「桜」と「つつじ」が出てきますがそのどちらも俳句で言えば同じ春の季語です。僅かな時間が濃密になるように願ってこの対比にしました。いい映画の後味になれば幸いです。

澤部渡

「主題歌=映画をしめる楽曲」を考えた時、スカートさんのどこか寂しげだけれど心地の良い世界観なら、主人公たちをそっと包み込んでくれると思いました。そんな思いに書き下ろしで応えてくれた澤部さんに本当に感謝です。この主題歌「遠い春」の詩やメロディーには、5人の映画には描かれなかった未来があります。目をつぶるとその景色が浮びあがるような楽曲です。是非、劇場でぜひお聞きください。

川島直人